la vella vita

映画と本と音楽。

恐怖に慣れることがある?

 ある心理学者は、犬に逃げられない状況にして、警告音を出した後、弱い電気ショックを与えることを繰り返す実験をしました。

 次に、逃げようと思えば逃げられる状況にして実験をしたところ、犬は逃げなくなってしまいました。

 恐怖に慣れてしまい、「何をやってもダメだ・・」とあきらめてしまったのです。

 この状態を「学習性絶望感(無力感)」と言います。

 

 ナチスアウシュビッツ強制収容所では、多くの人が、いつもいつも恐怖にさらされることで、無表情・無感情になりました。

 このように、人間も動物も恐怖や脅威に慣れることができます。でも、それはよいことでしょうか?

恐怖を適切に感じることができるのは、大切なことですね。